Commit to Win the Era.
新しい時代へのコミット

ヒューマン三重(伊藤真哉:代表)は、次世代のITネットワークを担う技術者・エンジニアの人材育成にコミットしています。

ビッグデータ技術者の育成

ヒューマン三重では、ビッグデータの専門技術者の育成に取り組んでいます。

ビッグデータとは、ICTによって大量かつ複雑なデータを高速で分析することで、経営課題を解決する技術や取り組みを指します。情報をセンサーで「収集」し、ネットワークを通じて「送信」し、サーバーに「蓄積」、それをソフトウェアで「分析」するというのが大まかな流れです。

モノづくりの世界で活かされる

これがモノづくりの世界へ入ってくるとどうなるのでしょうか。機器の運転データが大量に集まれば、生産する製品の故障の予兆を検知でき、未然に防ぐことができます。「予兆診断サービス」などと呼ばれています。

ビッグデータを重点事業の1つに置くICT企業が増えています。ハードメーカーにとっては、機器が故障する原因をビッグデータで特定できるというメリットがあります。

定量化への近道

故障が起きたときに、どういう事象が何パーセントの確率で起きているかをひもとくことで、熟練技術者の経験や勘に頼っていた機器メンテナンスの秘訣を定量化できます。

今までメンテナンスと交換部品の販売というパッケージ提供で、大きな利幅を得ていた機器メーカーのビジネスモデルも変革されつつあります。ICT企業にメンテナンス事業を取って代わられたら、機器メーカーは交換パーツを売るだけの部品屋さんと化し、利益を中抜きされてしまいかねないと指摘されています。

クラウド技術のトレーニング

ヒューマン三重は、クラウド技術の訓練や研修サポートを行っています。

近年、米国や中国のITベンダーやプラットフォーマーのビジネス分野は急速にクラウドにシフトしています。グーグルやアマゾン、アップルといったIT企業もクラウドビジネスに力を入れています。

旧来のソフトウエアのビジネスは、開発には時間と金がかかりますが、複製と配布にはさほどコストがかからりません。例えばマイクロソフト社の場合、OSやオフィス(ワードやエクセルなど)といった伝統的な主力製品をPCにプリインストールして販売するという効率のよい商売になっていました。

一方、クラウドのビジネスは、データセンターの設置コスト、サーバの運用コストなどが商品原価であり、まるで違う商売です。今後はソフトウエアの販売自体、パッケージではなくクラウドを通じてのものとなるでしょう。そして、収益を上げる手法、その額もおのずと変わります。

ヒューマン三重では、ビジネスモデルをクラウド型へとシフトさせるためのシステム構築力や提案力を備えたエンジニアの教育に注力しています。

コモディティ化を乗り切る人材を

コモディティ化の嵐にさらされ、空洞化が進み、産業の命運が尽きた事例は洋の東西を問いません。自国需要を賄うことを目的に、やみくもに生産拠点を海外に移した米国の電機産業はその代表例でしょう。

繊維産業の教訓

じつは日本にも例があります。繊維産業です。中国の価格攻勢になす術なく没落した繊維産業は、電機産業の未来を占ううえで示唆に富みます。

繊維の没落は縫製などの川下から加速したと思われがちですが、実態は違います。1980年代に、織物などの川中部門の中国シフトが進行すると、川下を巻き込み一気に空洞化が深刻化しました。糸を織り、色を染めたりして織物を生産する川中は価値創造の源泉。その生命線を失うことの怖さを繊維産業は教えてくれてます。

半導体や液晶などのデバイス

電機の世界で、川中、つまり中間財に当たるのは半導体や液晶などのデバイスです。この分野で韓国などに追撃されたことが、産業構造上いかに深刻なことかがわかるでしょう。

圧倒的なブランド力

むろん欧米のアパレル産業のようにブランド力で勝負する道もあります。しかし電機産業のグッチ、もっとはっきり言えば、アップルやグーグルになれる企業が、日本にどれほどあるのかが、問われています。電機に限らず、日本の産業は、将来にわたり圧倒的な強みを発揮できる明確な“行き場”を切り拓いていかなけらばならないのです。

ヒューマン三重は、コモディティ化された業種において「圧倒的な強さを持つブランド」を構築するための戦力となる人材の育成を目指しています。卓越したグランドデザイン力を持つ技術者のスキル養成プログラムの開発に尽力しています。