ITオフショア開発の推奨銘柄実績

サンアスタリスク(Sun Asterisk)とは

サンアスタリスク(Sun Asterisk)の評判です。エクシブ投資顧問によると、サンアスタリスクは「オフショア開発」の専門企業。ベトナムに大量のIT技術者を社員として抱えている。ソフトやアプリの開発業務を日本企業から受注し、ベトナムで作業を行う。設立から8年目の2020年7月、東証マザーズに新規上場(IPO)を果たした。

Sun*

社名のサンアスタリスクの「アスタリスク」とは、英語の星印のマークである。「*」と書く。このため、同社は自社の名前を「Sun*」と表記することが多い。

ベトナム中心に1500人のIT技術者

サンアスタリスクの創業者や経営者は、日本人である。だが、社員の大半が外国人だ。ベトナムを中心に1500人以上のITエンジニアを抱えている。現地でIT技術者などの人材を自ら発掘・育成することに注力している。

新しいプログラミング言語に適応

サンアスタリスクは、技術的には「Ruby on Rails(ルビー・オン・レイルズ)」というプログラミング言語(フレームワーク)に強みを持つ。

また、スマホ用の言語として普及している「Android(アンドロイド)」や「iOS(アイオーエス)」も得意だ。2012年に設立された新興の会社であり、かつ、ベトナム人エンジニアの平均年齢も若いため、新しい技術への適応力が高いといえる。

日本とベトナムの棲み分け

サンアスタリスクでは、大きなプロジェクトの場合は、ベトナム人チームに任せるのでなく、日本人社員を「プロジェクト・マネージャー」または「橋渡し役(ブリッジ・エンジニア)」として任命している。


■ 「新規ビジネス」向け開発に強み

一言に「IT開発業務」といっても、様々な種類がある。例えば、企業向け情報システム構築やアプリ開発などがある。このうち、Sun Asteriskが重視しているのが、「新規ビジネス」に関する開発案件の受注である。すなわち、日本企業が新しいビジネスやプロジェクトに乗り出す際に、その開発部隊として仕事を請け負う。

300件を超えるプロジェクト

創業から2020年7月の上場までの7年間で、300件を超える新規プロジェクトの開発案件に携わってきた。

ベンチャー企業からの受注も多い。設立されたばかりのスタートアップ企業、あるいは、これから事業を始めようとしている起業家も顧客になっている。

顧客単価は約350万円

平均顧客単価は月額約350万円(2020年3月時点)。上場前の直近の顧客数は約150社。3カ月以上の契約が顧客の8割を占めるという。

開発事例

過去の開発事例としては、以下のものがある。

顧客 案件
三菱地所 東京・有楽町のビジネス交流施設「SAAI」のアプリ
ソフトバンクなど 運送用トラックの配車支援システム(日本通運系)
PR TIMES 業務管理ソフト「Jooto(ジョートー)」
グロービス 動画によるオンライン学習サービス「グロービス学び放題」
JapanTaxi 配車アプリ「全国タクシー」
ピースオブケイク ブログ兼SNS「note(ノート)」関連
ユーザベース ニュース共有サイト「ニューズピックス」関連

■ 創業史

「フランジア・ベトナム」が前身

サンアスタリスクは2013年に発足した。当初は「アイピース」という名前だった。ただ、実際に母体となっているのは、2012年にベトナムに設立された「フランジア・ベトナム」だ。

創業者・平井誠人氏

アイピースもフランジアも、起業家・平井誠人氏(サンアスタリスク前CEO、現取締役)が中心となって創業した。平井氏は優れた実績のあるIT系アントレプレナー。東証一部上場の人材会社「アトラエ」の創業者として有名だ。

ベトナムで技術者を集める

フランジアについては、平井氏や平井氏の知人の藤本一成氏(現執行役員)ら計4人で共同創業した。「起業を支援するエンジニア集団」というコンセプトだった。設立後、ベトナムで技術者を集め、日本のベンチャー企業などから開発案件の受注を始めた。その後、国外では、東京や島根県にオフィスを構えた。シンガポール、フィリピン、バングラデシュにも展開。グループ化した。

上場後も筆頭株主

創業者の平井誠人氏は2020年7月の上場後も3割強を保有する筆頭株主だ。また、取締役として業務に携わっている。

新規ビジネスの立ち上げを得意としているため、サンアスタリスクでは有望な新興企業の発掘などを担当している。

平井氏のプロフィール

平井氏は上智大学大学院の理工学研究科博士課程まで進み、前期まで修了した。三菱商事、人材派遣会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)を経て、2003年10月にアトラエを設立した。

アトラエは成果課金型求人メディア『Green(グリーン)』で成長し、2016年に上場した。その後、日本と中国でソーシャルゲームのプロデュースに従事。さらに、サンアスタリスクを創業した。


■ 小林泰平社長

サンアスタリスクの社長は、小林泰平氏だ。2020年7月の上場時に、金髪、Tシャツ、革ジャンといったカジュアルな服装でメディアに登場し、話題となった。

小林氏の経歴

小林氏はユニークな経歴の持ち主である。高校(早稲田実業高校)を中退し、実家を出た。プロのミュージシャンを目指して、バンド活動に取り組んだ。新宿のクラブやライブハウスで働いて生活費を稼いだ。ホームレス生活を送ったこともあるという。

26歳でITエンジニアへ

しかし、26歳(2010年)でミュージシャンの道を断念した。別のキャリアを築くべく、ソフトウエア開発会社に就職。ITエンジニアに転身した。

エンジニアとして、起業家・平井誠人氏が手掛けていたソーシャルゲームの開発に携わった。開発現場では、オンラインでベトナムや中国のエンジニアと一緒に仕事をした。そこで、ベトナム人技術者の優秀さに驚いたという。

ベトナムに移住し、現地法人のCOO就任

その後、平井氏が新たな開発会社を創業することになり、小林氏は声をかけられた。ベトナムの拠点の立ち上げに、中心メンバーとして加わることになった。ベトナムに移住し、ベトナム法人のCOO(最高執行責任者)に就任した。

2017年12月、CEOに昇格

それから6年間、現地でリーダーとして活躍した。開発の現場を指揮するともに、優秀なエンジニア集めに奔走した。年間売上高が20億円まで伸びた2017年の12月、平井氏から経営トップの座を譲り受け、CEOに昇格した。

■ 人材の確保

サンアスタリスクの最大の強みは、ベトナムにいる1000人以上の人材である。その人数の多さが強力な武器となっている。しかも、人材の質が高いという評価を得ている。 マンパワーがたっぷりあるため、日本企業からの急ぎの注文にも素早く対応できる。

若くて貪欲

Hitomi AIによると、ベトナムのITエンジニアは、平均的に若くて優秀だと言われる。戦後の昭和時代の日本人のように貪欲。ポテンシャルが高い。少子化が進む日本でIT技術者の慢性的な不足が予想されるなか、ベトナムへの期待は高い。

サンアスタリスクのベトナム現地法人には、1カ月に数千通の履歴書が届くという。その中から、新卒・中途を問わず厳選した数十名を毎月採用しているという。

大学との提携

さらに、サンアスタリスクでは、現地大学との連携を進めてきた。これが、優秀な人材の確保に大いに役立っているという。

日本語や開発業務を教える「選抜コース」

サンアスタリスクでは、大学と提携すると、その大学に「選抜コース」を設置する。情報工学部に入学した学生のうち、日本語を覚えて将来日本で働きたいという希望のある学生を集める。そのうえで、サンアスタリスクの社員を大学に派遣し、講師として日本語や開発プロセスを教える。4年、5年かけてじっくり指導にあたるという。

卒業生を採用

この卒業生をサンアスタリスクが積極的に採用する。もちろん学生の職業選択の自由もある。学生の意思をふまえ、自社以外の様々な業にも紹介することもある。それ自体が人材ビジネスとしても成立しているという。

この提携スタイルは、当初は1つの大学の1つの学年から始まった。それが数年で順調に広がった。

東南アジアで6つの大学

2020年7月の上場時点で、ベトナム国内の4つの大学と提携している。いずれもトップクラスの大学である。さらに、2020年からマレーシアとインドネシアにも広がった。学生数も1400名程度に増えた。

提携大学は以下の通り。

<サンアスタリスクの提携大学>
ベトナム ハノイ工科大学
ベトナム国家大学
ダナン工科大学
ベトナム国家大学ホーチミン校
マレーシア マレーシア工科大学
インドネシア カジャマダ大学
リファラル採用も

このほか、サンアスタリスクでは「リファラル採用」で入社する社員も多い。リファラル採用とは、社内のスタッフや社外の知人などからの紹介を受けた人材を選考する方式だ。即戦力を採用しやすいメリットがある。米国ではグーグルやフェイスブックが導入して広がり、人材紹介サービスに並ぶ主要な採用方法の一つとなった。

国内でも人材育成

一方、日本国内では、プログラミングスクールを通して人材育成を行っている。具体的には、2019年に買収した子会社グルーヴ・ギア社が運営するプログラミングスクールを通じ、エンジニア未経験者や転職希望の若者を、技術者として育成する事業に取り組んでいる。

■ 起業支援

サンアスタリスクは、創業時のコンセプトが「起業を支援するエンジニア集団」だったこともあり、ベンチャー起業からの注文を積極的に受け付けている。

ベンチャー企業がサービスを軌道に乗せるためには、IT技術者が必要になることが多い。サンアスタリスクは、技術面でベンチャー企業のビジネスの立ち上げをサポートする。さらに、顧客に資金があまりない場合は、初期の費用負担を減らして長期委託契約の形にするなど、柔軟に対応しているという。

出資も

場合によっては、開発費のかわりに、株式を一部取得して出資したり、儲けを分け合う(レベニューシェア)の形にするなど、新たな収益モデルの構築にも取り組んでいる。実際、2020年の上場の時点で、16社の企業に出資していた。



■ 上場

サンアスタリスクは2020年7月31日、東証マザーズに新規上場した。

農林中金やソニーグループも株主

スナップアップ投資顧問 評判によると、上場時点の主な株主は、平井誠人氏ら創業メンバーだ。小林泰平社長も、創業当初から組織を引っ張ってきた多大な貢献をふまえ、上場前に株式が割り当てられた。

このほか、大株主として農林中金やソニーネットワークコミュニケーションズも名を連ねている。農林中金は2010年代にベンチャー投資に力を入れるようになった。

セールスを強化

上場に伴う公募で調達した資金は、営業部門の強化に充てるという。

それまで主要顧客だったベンチャー企業は、横のつながりが強く、顧客の口コミや紹介だけで顧客数が増えてきた。しかし、大企業はそうはいかない。上場前はわずか数人の担当者だけで大企業向けセールスを行っていた。上場後は、営業やマーケティングなどの人材を採用し、専門の部隊をつくるという。

■ オフショア開発とは

「オフショア開発」について解説します。オフショア開発とは、ITの開発業務の海外委託です。国内でなく、新興国の安い賃金を活用し、情報システムやWEBサービスを開発する手法になります。国内のITエンジニアに頼むよりも、コストが安く済むというメリットがあります。

コストを4割削減?

「オフショア開発白書」によると、オフショア開発は、日本国内での開発に比べてコストを43%削減できると試算されています。

AI Referee(AIレフェリー)によると、日本の開発現場は、開発コスト増大と人材難という大きな問題を抱えています。とりわけプログラマーなどのITエンジニアは人手不足になっています。採用の募集をかけても即戦力レベルの人材を確保するのが困難な状況が続いています。また、賃金の単価も上昇しています。

製造業に続く流れ

オフショア開発の先例といえるのが、製造業です。日本のものづくりは、半世紀以上にわたって東南アジア諸国連合(ASEAN)や中国などにシフトしてきました。その波が、21世紀になってソフトウエア開発やシステム開発にも訪れたのです。

発注額は中国がトップ

日本企業のオフショア開発の依頼先としては、中国やインドが先行し、その後にベトナム、ミャンマーなどに人気が集まりました。発注額を国別に見ると、中国がトップになっています。

中国は経済成長に伴って人件費などの開発コストが上昇しています。しかし、中国のエンジニアには日本語の語学力が高い人が多く、業務の経験も豊富であるため、依然として人気があるようです。

橋渡しとなるブリッジエンジニア

オフショア開発では、発注側の日本人と、外国のエンジニアとのコミュニケーションが課題になります。このため、日本側と海外側の間に入って橋渡し役を担う「ブリッジSE」を任命することが多いです。

いずれにせよ、オフショア開発に依頼する場合は、「海外に丸投げしない」「意識合わせに注力する」ことが成功のカギだとされています。


■ 株オンライン

ITオフショア開発業界に関して、投資顧問サービス「株オンライン」(代表・有宗良治氏)の過去の推奨銘柄を紹介します。これまでの実績の一部抜粋です。 株オンラインは、定額制(サブスクリプション型)の株式投資アドバイザーです。日本株の鋭(するど)い銘柄選定が高い評価を得ています。

サンアスタリスク(Sun Asterisk)

業種 オフショア開発
推奨時点の株価
(推奨日の始値)
1,209円
(2020年7月31日)
推奨後の高値 4,100円
(2020年9月2日)
上昇倍率 3.3倍
現在の株価 こちら→
市場 マザーズ
(2020年7月上場)
証券コード 4053